どうも。
今日は知覚過敏についてお話しします。
知覚過敏とは?
知覚過敏は、歯を磨くときや、冷たい飲み物、甘いもの、酸っぱいもの、冷たい空気に触れた際に感じる、一過性の痛みです。虫歯や歯の神経の炎症がない場合に見られる症状です。
病態は?
歯の表面のエナメル質が傷つき、削れることで象牙質が露出し、その無数の小さな穴から刺激が神経に伝わり、痛みを感じます。虫歯とは異なり、知覚過敏の痛みは一過性です。
原因は?
- 過度な歯磨き(強く磨きすぎ)
- 硬い歯ブラシの使用
- 歯茎の後退(加齢や歯周病、硬いブラシの使用による)
- 酸の過剰摂取(頻繁かつ長期間の摂取:後述)
- 歯ぎしり(後述)
酸の過剰摂取について
食事は3食ですが、飲み物は頻繁に摂取しがちです。特に飲み物のpHには注意を払いましょう。pH5.5未満ではエナメル質が溶け始めるとされています。以下に、代表的な飲み物のpHを示します。
- pHが低い飲み物
コーラ(pH2.2)、梅酒(pH2.9)、黒酢ドリンク(pH3.1)、赤ワイン(pH3.4)、リンゴジュース(pH3.6)、スポーツドリンク(pH3.8)、オレンジジュース(pH4.0)、ビール(pH4.3)、日本酒(pH4.9) - pHが中性に近い飲み物
紅茶(pH5.7)、烏龍茶(pH6.0)、緑茶(pH6.2)、牛乳(pH6.8)、ミネラルウォーター(pH7.0)
歯ぎしりについて
歯ぎしりの原因ははっきりとはわかっていません。一つの原因ではなく、複数の要因が関与しているとされています。わかっている原因因子としては、睡眠を妨げる要素(寝る前のスマホ、アルコールやコーヒーの摂取)やストレスが挙げられます。多くの場合、後天的に発生しますが、遺伝的要因も指摘されています。治療法としては、睡眠の質を改善し、浅い眠りにならないように工夫することが重要です。それでも改善しない場合は歯科を受診し、マウスピースを作成してもらうとよいでしょう。マウスピースは消耗品(歯ぎしりで削るエナメル質の身代わりになる)であるため、定期的に交換が必要です。それによって、削れたマウスピースを見ることで歯の身代わりとなってくれたことを実感することができます。治療は、早期に始めることが推奨されています。治療をしないと、重度の場合には歯が折れたり、朝に顎の筋肉が疲れている感じや、歯が押し付けられたような感覚が現れることがあります。
知覚過敏を放置すると…?
痛みがあるため、歯磨きが不十分になり、それが原因で虫歯や歯周病が進行することがあります。これにより、知覚過敏がさらに悪化し、悪循環が生じることがあります。
知覚過敏の治療法
知覚過敏の治療には、歯科受診が基本です。軽症の場合、コーティング剤や薬剤の塗布で対応されますが、重症の場合は神経を除去することがあります。歯ぎしりは、マウスピースで治療ができ、また併せて定期的な検査やブラッシング方法の指導を受けることが非常に重要です。
今度、歯医者さんへ定期受診予定なので記事を書いてみました。
ではまた。
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