どうも。
今日はガソリン価格の変動についての記事です。
驚きましたね。ガソリンがとうとう200円台に突入しました。高速道路のサービスエリアで給油すると、山口県でも200円/Lを超えてきています。高速道路内の価格は市場価格よりやや遅れて変動するため、価格高騰が続く状況では、高速道路で給油したほうが得な場合もありそうです。
山口県は本州の最西端に位置し、山間部も多いため、ガソリンの輸送コストが高めになります。その結果、山間部や田舎では価格が上乗せされ、ガソリン価格が高くなりがちです。さらに、山間部や田舎ほど公共交通機関が充実しておらず、自家用車への依存度が高いことを考えると、地方ほど生活への影響が大きくなるのは深刻な問題ですね。
県内でも、ドライブで訪れた山間部と山陽地域(徳山、防府、宇部、小野田)では明らかに5〜10円ほどの価格差がありました。山陽地域内でも〜5円程度の差がある印象です。港の有無や、大きな工場の存在などが影響しているのでしょうね。
ガソリン価格は、ここ30年で倍以上に高騰しています。特に2000年ごろからの上昇が顕著です(原油価格の年次推移より)。モノの価格は需要と供給で決まりますが、この時期の高騰は、OPEC(石油輸出国機構)の減産やロシアなどによる供給引き締めによる、供給側の影響が大きな要因です。産油国は生産量を絞ることで価格を上げ、利益を確保しているため、うらやましくも感じますね。
少し前までは、急速に進んだ円安(円の価値低下)により、同じ金額で買える原油の量が減少し、ガソリン価格がさらに高騰していました。
さらに、ロシア・ウクライナ問題による原油の輸出規制や、先行き不透明感も価格高騰に拍車をかけています。
こうした背景を受け、政府はガソリン価格の高騰を抑えるため、補助金を出して対応してきました。最近はトランプ大統領就任による世界経済の混乱でドル安が進み、円高傾向となっています。そのため、相対的にガソリン価格が低下し、2025年4月16日、ついに補助金制度が終了しました。これによりガソリン価格がどう変化するか注意が必要ですね。また、今後のトランプ大統領の言動や政策、そしてロシア・ウクライナ情勢次第では再び円安や原油高が進行するリスクもあり、油断はできない状況です。
以前から議論されている暫定税率の問題もあります。これは1974年に道路特定財源として導入されたものですが、その後目的を失っても税率は残されたままです。廃止に向けての議論は、2010年には「トリガー条項」(一定価格を超えた場合、税率を一時的に引き下げる仕組み)が導入されましたが、2011年の東日本大震災を受けて凍結され、現在も適用されていません。価格高騰が続く今、再び議論を再開してほしいものです。
ゴールデンウィーク直前、車での移動が増える時期です。少しでもガソリン価格が下がることを祈りましょう。
ではまた。
コメント